大 陸 の か ぜ
Menu
中国語の通訳・翻訳はじめました!
中国人からの質問

中国人の手紙
中国質問箱 ジャガ
の戯言
掲示板        中国語版
大陸のかぜ


少しのお話と、問題。日本の友人たちへ

  私は一人の中国人です。私は普通の中国人の日本人観にたびたび誤解があることを理解して
います。私は、問題に対するとき、常にできるだけ客観的かつ冷静に見るように、そしてでき
るだけ多くの感情を廃するように、自分に強いてきました。
 日本の友達が私の考え方が正確かそうでないか、確かめてもらいたいと思います。
 そして、私が持ついくつかの疑問に、答えていただきたく思います。

 私がこの討論サイト(漢語迷さんのサイト、「日中ホンネで大討論!」のこと)の文章を見
たところでは、日本人の思想は中国人に比べて非常に自由です。  
 (ここで言っている自由は、「free」ではなく、「liberal」ということです。) 
 私の考えでは、これは日本文化が欧米化したことが大きな原因だといえると思います。
 民主と人権を強調するのは世界の趨勢で、そして正しい方向です。
 中国は改革開放からまもなく、多くの人は独立した思考能力がありません。カントの言葉で
言えば「成熟していない状態」(カントの『啓蒙とは何か』)で、これは良くありません。
 中国文化が最も発達した時期は、私の考え方で言えば、ひとつは春秋戦国時代で、もうひと
つは唐代です。この二つの時代は、中国古代史上もっとも言論が自由だった時代です。
(ここで言う「自由」は、「free」の意味です)
 ひとつの国家が強く盛んになるとき、その国民も必ず先に成熟してきます。この点で、日本
は中国よりも向上心がありました。  

  私の知っている日本人について話しましょう。私がアメリカのシカゴ大学で勉強している時、
私たちの専門の主任教務員は女性で、日本人でした。
 最初私は、私たち中国人と彼女は相容れないと思っていました。しかし、最後には、私は、
自分の考え方があまりにも視野が狭かったことを発見しました。
 実際には彼女は私たち中国人にはほかの日本人に対する以上に非常によく接してくれました。
彼女は全てのアジア人に対して親切だった、と言うべきでしょう。
 彼女は、私の日本人へのイメージを、ずいぶんと変えてくれました。
 私は以前、日本人は自分がアジア人であることを認めず、自分たちは欧米人側にいると考え
ていると、聞いたことがあります。しかし、この日本人女性を知ってから、わたしはこの意見
に少し疑問を持ち始めました。もちろん、私は具体的に日本の皆さんの意見をお伺いしたいで
す。先ほども述べたとおり、わたしは誰に対しても偏見を持ちたくありません。ですから、日
本人の帰属問題についての客観的なご意見をお伺いしたいのです。
 
  私には恋人がいて、彼女は日本人と中国人のハーフです。
 彼女の存在の出現は、私の日本への態度を大いに変えさせました。
 若者たちのはやり言葉の一つに、「誰かを愛したとき、その人の全てを愛してしまう」とい
う言葉があります。ですから、わたしも、彼女の半分である日本の血統も愛さずにはいられな
くなりました(笑)。
 彼女は、日本のある博物館の解説員が、第二次大戦中のアメリカの日本への原爆投下のこと
について話すとき、常々、非常に起こりながらアメリカ人を「とぼけてばかりいる」と批評す
るのだそうです。そしてさらに、「わたしの皇軍」といった言葉を使うそうです。
 お尋ねしたいのですが、これは本当ですか?
 アメリカ人を「とぼけてばかりいる」というふうに批評するのは理解できますが、しかし、
もしかして、日本の愛国主義はかならず軍国主義と関係があるのですか?
 わたしはそれは良くないことだと思うのですが。
 
  最近、私はハリウッドの『ラストサムライ』という映画を見ました。
 そこで語られているのは、日本での武士道の最後で、テーマは少し『風とともに去りぬ』に
似ていると思います。しかし同時に、ニューヨークにいるとき、武士についての別な記述もみ
ました。その中では、日本ではかつてキリスト教徒が迫害され、自分の信仰を守り通したのは
武士ではなく、農民や職人であったというのです。
 わたしの恋人は、「武士道は一種の非常に残忍な信仰で、そしておそらく二度とは現れない
信仰です」と言いました。この点では、私も歴史や映画などから理解することができます。
 お聞きしたいのは、あなたたち自身は、武士道という精神に対してどう思っていますか?
 

 最後に民族主義について語りたいです。
 この点で、私は、中国、日本、アメリカの三つの国家を比較するのが好きです。
 最近、アメリカメディアが中国に注目し始め、中国の進歩を褒め上げると同時に、しかし
「中国には理性を見失いがちな民族主義の高まりがあり、やがてはナチスのような世界に対し
て害をなす存在になる」という考え方が散見できます。
 この点では、私は客観的に言ってその心配の必要は無いと思っています。
 しかし、世界中の全ての民族の成長過程において、そのような段階を見ることができます。
アメリカはその例外で、というのもアメリカはひとつの民族の国家ではないからです。
 私は思うのですが、日本の民族主義は、次第に中産階級の純粋に個人の事業を追及する精神
に置き換わっていくのではないでしょうか。(ここまで来て、突然マックス・ウェーバーの
『新教主義と資本主義の精神』を思い出しました。) 
 もしそうならばとても良いですし、私は中国さえもできるだけ早くそのような道のりを歩む
ことを期待します。人々がかつての憎しみや復讐心と辱めを忘れ、生活を楽しめるように。
(つまり、中国がだんだん被害者ではなく強国的な態度を持ち始めたことは非常に理にかなっ
たことだと思うのです。人は永遠に悲しみと苦痛の中にいることはできません)
 お聞きしたいのは、日本の民族主義は、いったいどれほど支持されているのでしょうか。
 そして、あなたの感じられる範囲で言えば、日本の民族主義は、私の言うように少しずつ
弱まっていっているのでしょうか?
 
 とても偶然にこの討論サイトにやってきました。
 失礼とは存じましたが、手が勝手に動いてしまい、乱筆乱文を差し上げてしまいました。
おそらく、思慮が至らないところなどが多くあると思います。どうか、お許しください。
  
中国の方からの質問でした。
最初この方は漢語迷さんの「日中ホンネで大討論」にこの手紙を送ったのですが、ちょうどそ
のころに「日中ホンネで大討論」が休載になってしまい、やむを得ず私のところへ送ってきて
くださいました。
私(じゃが)は私なりに答えましたが、中国の人が何を考え、日本の何に興味を持っているか
を、できれば多くの日本人に知っていただきたく、ここに載せました。
質問への答えも、お待ちしております。
もし、「中国の人に私の気持ちを伝えたい!!」と思う方がいらっしゃれば、私にメールくだ
さい。中国の方が判読に困るような文章ばかり書いていますが、翻訳いたしますですよー。
tudousensei@hotmail.com
TOP
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送